両建てとは、「買い」と「空売り」の両方を買うことです。
ここでは、デイトレで同時に「買い」と「空売り」を行う場合について考えてみます。
同じ銘柄で両建ては禁止
同じ銘柄で行うことは禁止されています。
両建てを行った人間はその時点では損益0ですが、その銘柄の出来高を増やしてしまうため、他の投資家が活発な銘柄と誤認してしまうからです。
両建てするなら、同業種で
これを回避するには、同じ銘柄ではなく「同業種」で行うことができます。
同業種の中では、おおよそ同じ動きをするからです。
なので同業種で「買い」と「空売り」を行います。
例えば、
- A銀行を10万円分、買う
- B銀行を10万円分、空売りをする
のように購入と空売りを行います。
手仕舞い方法
両建てすることによりリスクを回避しやすいですが、利益を出すための手仕舞い方法が難しいですね。。
デイトレで両建てを行った場合に利益を出すために3つのパターンで考えてみました。
例として
A株を@100円を100株購入。
B株を@100円を100株空売り。
したとします。
売却設定として、
5円上がったら、50株売却するように設定します。
上げ型
株価がどんどん上昇して行く場合です。
①5円の上昇
5円上昇したので、A株50株が売却されました。
【結果】
株数
A株:150株
B株:200株
損益
A株:実現損益250円
含み益750円
B株:含み損1,000円
その後上がるか、下がるか:空売りを少量返済
上げた後、
2aさらに上がる
2b下がる
の2つが考えられます。
ここで2aについて考えてみます。
下げ型
株価がどんどん下降して行く場合です。
先に述べた上昇の逆パターンです。
①5円値下がり
5円値下がりしたので、空売りB株50株が返済されました。
結果
A株
・100株
・含み損:500円
B株
・50株
・実現利益:250円
・含み益:250円
①10円値下がり
さらに5円値下がりしたので、空売りB株50株が返済されました。
結果
A株
・200株
・含み損:1,000円
B株
・0株
・実現利益:1,000円
①15円値下がり
さらに5円値下がりしました。
結果
A株
・200株
・含み損:1,500円
B株
・0株
・実現利益:1,000円
このように、空売りしたものがすべて返済してしまい、さらに株価が下落するとA株の含み損が膨らんでいきます。
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