バフェット 株ではなく、企業を買う

投資を成功させる重要な要素とは

企業を買う

バフェットによると、投資を成功させる重要な要素の一つは、「企業を買う」ことを常に意識すべきとしている。

投資とは事業を買うこと

投資とは株の売買で儲けようとすることではない。

「優れた事業」を買うことである。

株を買う前の下準備とは

ビジネスアナリストとして、その企業のパフォーマンス、将来の見通しをじっくり調べることにある。

パフォーマンスとは

  • 業務内容
  • 業績
  • 同業他社の比較
  • 企業自体の状況

をみることである。

将来の見通し

その企業の

  • 事業内容
  • 事業展開
  • 競争優位性
  • 事業規模

などでおこなう。

不適切な会社を買わない

成長の見込みのない会社

バフェットは1985年に米国最大の繊維会社について、こう言及した。

その会社の株価は、1964年の一株当たり60ドルから、20年後の85年になってもほぼ同じ水準にとどまっている。
大規模な設備投資をしたのに業績が大幅に改善することはなかった。

これは海外の安い繊維会社に押されていた結果である。

このように成長の見込みのない会社を買うといくら「継続保有」しても効果は出ない。

ハイテク株

ITブームの時、だれもがブームに踊らされて株価が急上昇している銘柄を買い込んだ。
本来の事業価値と長期見通しを無視し、株の値動きをベースにして買っていた。

バフェットがインターネット関連銘柄を一株も買わなかったのは、
「将来が予見できて、収益力があり、財務内容がよくキャッシュフローが潤沢な企業」
が一社もなかったからである。

バフェットが敬遠する企業

複雑や理解できない企業

バフェットは状況が激変しかねない複雑な事業や製品を敬遠する。
それは未来が見通せないからである。

収益とキャッシュフローは、成功する企業を見極めるときに役立つ大事な要素である。
時価総額の大きさはインパクトがあり、魅力的にうつるが、あっという間に減る可能性がある。

バフェットが選ぶ4つの点

バフェットが企業を買うときは、主に四つの点を見る。

  1. 自分が理解できる企業
  2. 将来有望という長期見通しがもてる企業
  3. 誠実で有能な人々が経営している企業
  4. (企業価値と比べて)きわめて割安な株価になっている企業

10年前と同じことをしている企業を探す

期間継続

バフェットは、10年前と同じことをしている企業を探せという。
この理由として2つを上げている。

  1. それだけ期間継続しているのだから、適正な運営方法を確立する時間が十分にあったはずだと考えるからである。
  2. また時代の変化に関係なく、10年間生き延びることのできたニッチ市場をみつけたというあかしでもある。

例として、
「ここに最近有名になったパソコンソフトと、有名なソフトクリームがある。10年後に残っている可能性が高いのはどちらだろうか」

答えは明白で、生き残るのはソフトクリームである。
ソフトウエア業界は変化が速いから、そのなかで10年生き残るソフトウエアがあるほうに賭ける人はまずいないはずである。

その企業の10年後の姿をはっきりイメージできないのであれば、その企業をきちんと理解していないということである。
理解していない企業にお金を投じるのは、投資ではなく投機であり、理性ではなく、願望に基づいて行動しようとしていることになる。

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