バフェットは、半永久的に圧倒的な強さを保つ実力と製品をもっている企業を買うことを考えている。
その市場で競合他社を引き離し、断トツの強さを保持している企業を探している。
フランチャイズ
バフェットは、深い堀で回りを囲った、難攻不落の巨大な城のような企業が理想だと言っている。
バフェットは、そういう企業を「特権(フランチャイズ)」企業と呼んでいる。
フランチャイズとは、圧倒的な競争優位を保ち、ほぼ確実に成功が予想できる、特権的立場のある企業のことをいいます。
フランチャイズ(特権)の条件
- みんなが求めている(あるいは欲しがっている)
- 巨額の資本を投下しないで生産・提供できるもの
- それに代わるものがほかになく、これからも出てこないだろうとお客が思っているもの
- 価格規制の対象にならないもの
フランチャイズ(特権)の代表的な例
バフェットが理想とする特権(フランチャイズ)企業の代表的な例は、「シーズ・キャンディーズ」
シーズは、70年以上前から人々に愛されるチョコレートやキャンディーを販売し、これからの70年間もそれらを売り続けるはずである。
これこそが半永久的に競争優位を保つ企業と言える。
価格競争に巻き込まれることがない
シーズの製品は、競争相手を引き離している。
だれもがその評判と品質を信頼して、シーズのチョコレートやキャンディーを買っている。
顧客たちはシーズのお菓子の値段が高くても、ほかの安いメーカーのお菓子を買ったりはしない。
本物を買いたいからだ。
なので価格競争に巻き込まれることもない。
投資をするなら、このような「特権(フランチャイズ)」をもった企業に投資すべきとしている。
持続的な競争優位性
投資すべき企業は、その企業が持続的な競争優位性をもっているかどうかであり、それを見極めることが大事だとしている。
特権企業(フランチャイズ)をみつけた後の株の購入方法
特権企業(フランチャイズ)を見つけたら、次はその株を買う段階に入る。
購入方法は、その企業の株価が本質的な価格と比べて妥当な値段に下がるまで待つことである。
あわてて購入したり売却したりはないこと。
頻繁な売り買いは損失を増やすという調査結果が出ている。
具体的な購入方法
バフェットを研究しているティモシー・ビックは、次のような方法を提案している。
- 自分の好きな企業をリストアップする
- その企業に支払ってもいいと思っている最高金額を書き込んでおく
いつもそのリストをそばに置いて、しょっちゅう眺めていれば、いざ投資するときにあわてて判断ミスをすることもないだろうし、自分で決めたルールを守っていくことができるとしている。
バフェットの適切な企業を選んで保有する方法
時間の経過に耐える特権(フランチャイズ)企業を探す
バフェットの言う下記の基準を満たす企業をいつも探すようにする。
- 人々から必要とされる、または求められている
- ほかの製品では代わりにならない
- 資本を食いつぶさなくても作ることができる
- 価格規制の対象にならない製品を作っている
- 持続的な強みを持つ企業
株を買う前に、その企業のファンダメンタルズ(財務諸表)を調べる
株を買う前には必ず適切な投資評価を行う。
その企業の「特権(フランチャイズ)」を理解するうえで、ファンダメンタルズの調査をする。
見逃しの三振を恐れない
バフェットは、むしろストライクをとられてもいいと言う。
思い切りバットを振るチャンスが来るまでは、バットを振るのを我慢する。
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